認知症・アルツハイマー×幹細胞治療|進行を遅らせるために家族ができること

最近、お母さんの様子がおかしい。

同じ話を何度もする。昨日の夕飯を思い出せない。買い物に行って、何を買いに来たかわからなくなる。道に迷って帰ってこられなかった日もある。

病院に連れて行ったら「認知症の初期です」と言われた。薬を出してもらったけど、「進行を遅らせることしかできません」と。

——「もう何もできないのだろうか」。そう思って、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。

日本の認知症患者は約700万人。65歳以上の5人に1人。誰にとっても他人事ではない病気です。

この記事では、幹細胞治療という新しいアプローチについてお話しします。2025年、世界トップクラスの医学誌に、アルツハイマー患者への幹細胞治療の臨床試験結果が掲載されました。脳が縮むのが抑えられた。脳の炎症が減った。しかも今の新薬で問題になっている脳の腫れや出血は起きなかった。

ただし49名の試験で、まだ研究段階です。「治る」治療ではありません。できること、できないこと、リスク——すべて正直にお伝えします。

この記事は、ご家族の方に向けて書いています。ご本人が読めなくても大丈夫です。

この記事を書いているのは: マレーシアで7年以上、200名以上の日本人患者さんの幹細胞治療をサポートしてきたEmpression(再生医療パートナー)です。


目次

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認知症・アルツハイマーはなぜ「治らない」のか

認知症は特定の病気の名前ではなく、「脳の働きが低下して日常生活に支障が出ている状態」をまとめてそう呼んでいます。

最も多いのがアルツハイマー型で、認知症全体の約70%を占めます。脳にゴミのようなものがたまって、脳の細胞を傷つけて死なせてしまう病気です。物忘れから始まって、ゆっくり悪くなっていきます。

ほかに、脳の血管が詰まって起きる脳血管性認知症(約20%)、実際にないものが見えるレビー小体型認知症などがあります。

では、なぜ認知症は「治らない」のか。

理由はシンプルです。一度死んでしまった脳の細胞は、もう元には戻らないからです。

アルツハイマーの脳では、こういうことが起きています。

脳にゴミがたまる → そのゴミが脳の細胞を傷つける → 脳が「敵が来た」と勘違いして炎症を起こす → その炎症がさらに正常な細胞まで傷つける → 細胞が死んで脳がどんどん縮んでいく

特に記憶をつかさどる場所から縮み始めるので、最初は「物忘れ」から始まる。やがて家族の顔もわからなくなっていく。これがアルツハイマーの進み方です。

今の薬は、この流れを「ほんの少しだけ遅くする」ことしかできていません。


認知症・アルツハイマーの今の薬にできること・できないこと

認知症の薬は大きく2種類あります。

1つ目は、ドネペジル(アリセプト)などの飲み薬。まだ生き残っている脳の細胞の働きを少し助ける薬です。最も広く使われていますが、脳の細胞が死んでいくのを止める力はありません。

2つ目は、2023年に承認された新しい点滴薬。脳にたまったゴミを掃除する薬で、「認知症の原因に直接アプローチする初めての薬」として話題になりました。臨床試験では症状の悪化を約27%遅らせたとされています。

ただしこの新薬には問題があります。約5人に1人の割合で脳の腫れや出血が起きること。2週間ごとに病院で点滴を受ける必要があること。軽度の段階にしか使えないこと。そして、27%の遅れが日常生活で実感できるほどの差なのかという議論があること。

どの薬にも共通する限界はこうです。

「進行を遅らせる」ことはできても、「止める」「回復させる」ことはできない。死んだ脳の細胞を生き返らせる薬は存在しない。脳の中で続いている炎症を根本から止める薬もない。

「進行を遅らせるだけでなく、脳の炎症を抑えて、脳が縮むのを食い止められないか」——この問いに対する答えとして、幹細胞治療が研究されています。


認知症・アルツハイマーの幹細胞治療とは何か

今の薬は、たまったゴミを掃除するか、残っている脳の細胞を少し助けるか。どちらも「結果」への対処です。

幹細胞治療は、脳がダメになっていく「原因」に働きかけます。

認知症の幹細胞治療が脳の炎症を抑える仕組み

アルツハイマーの脳では、ゴミに反応して脳の中の免疫が暴走しています。本来は脳を守るための反応なのに、行き過ぎて正常な細胞まで傷つけてしまう。この「脳の中の炎症」が、認知症をどんどん悪くさせる大きな原因です。

幹細胞はこの暴走を鎮める力を持っています。2025年の臨床試験でも、幹細胞を投与した後に脳の炎症が減っていることがMRIで確認されました。

今の薬にはこの「脳の炎症を直接抑える」効果がありません。

認知症の幹細胞治療が脳の細胞を守る仕組み

幹細胞は脳に届くと、脳の細胞を守る物質を出します。まだ生きている細胞の働きを維持し、弱った細胞同士のつながりを修復します。

今の薬が「残っている細胞を少し助ける」のに対し、幹細胞は「細胞そのものを守る環境をつくる」アプローチです。

認知症の幹細胞治療が脳の萎縮を遅らせる仕組み

脳の細胞が元気に働くには、十分な血液(酸素と栄養)が必要です。認知症の脳では血管がダメージを受けて血の巡りが悪くなっています。

幹細胞は傷んだ血管を修復し、新しい血管の形成を助けます。臨床試験で脳の萎縮が抑えられたのは、この血流改善の効果も関係していると考えられています。

ただし、「治る」治療ではありません

大事なことなので先にお伝えします。幹細胞治療で認知症が「治る」わけではありません。一度死んでしまった脳の細胞を元に戻すことは、今の医療ではできません。

期待できるのは、「進行を遅らせる」「今残っている力を守る」「脳の炎症を抑える」こと。つまり、「お母さんが今のまま少しでも長く過ごせる時間を増やす」ための治療です。


認知症・アルツハイマー×幹細胞治療の臨床データ

アルツハイマーの幹細胞治療で最も質の高い臨床試験(2025年)

2025年、世界トップクラスの医学誌Nature Medicineに掲載された臨床試験です。

米国の10の病院で行われた試験で、軽度アルツハイマーの患者49名(60〜85歳)が参加。偽の治療(何も入っていない点滴)と比較する厳密な試験です。

結果はこうです。

  • 記憶力や判断力の低下が抑えられた
  • 脳が縮むのが抑えられた(特に記憶をつかさどる部分)
  • 脳の炎症がMRIで減っていた
  • 新薬で約5人に1人に起きる脳の腫れや出血が、幹細胞治療ではゼロだった
  • 重い副作用なし

49名の試験なのでまだ小さな規模です。でも「脳の萎縮を抑えた」「脳の炎症を減らした」「脳の腫れや出血がなかった」という結果が世界最高レベルの医学誌に掲載されたことの意味は大きい。

重度アルツハイマーでも改善が見られた日本の報告(2024年)

2024年に日本から発表された報告では、重度のアルツハイマー患者に幹細胞を点滴して改善が見られたケースがあります。

「もう手遅れ」とされる段階でも可能性がゼロではないことを示していますが、あくまで1人の報告であり、すべての人に当てはまるわけではありません。

世界で認知症×幹細胞の研究はどこまで進んでいるか

2024年時点で17件以上の臨床試験が世界中で進行中です。


認知症・アルツハイマーの幹細胞治療を受けた方のご家族の声

70代女性・軽度アルツハイマー(娘さんからの報告)

同じ話を繰り返すようになった。料理の手順がわからなくなることが増えていた。

幹細胞の点滴を受けて2ヶ月後、「会話がスムーズになった」「台所に立つ回数が増えた」。認知機能のテストも改善。6ヶ月後も同じ水準を維持。

80代男性・中等度アルツハイマー(息子さんからの報告)

日付がわからない。夜中に家の中を歩き回る(徘徊)。ご家族の疲労が大きく、施設への入所も考えていた。

幹細胞の点滴後、劇的な変化はなかったが、3ヶ月後から夜中の徘徊が減り、表情が穏やかになった。介護の負担が軽くなり、自宅での生活を続けられるようになった。

60代男性・物忘れが気になり始めた段階(ご本人からの報告)

会議で人の名前が出てこなくなった。車の運転でうっかりミスが増えた。「このまま認知症になるのが怖い」と来院。

幹細胞の点滴を受けて3ヶ月後、「頭がすっきりした」「仕事への自信が戻った」と報告。6ヶ月後も改善を維持。

⚠️ これらは個人の体験であり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。一般的に、認知症の早い段階(物忘れが増えた〜軽度)の方が効果を期待しやすいです。ある程度進行した方では、徘徊が減る・表情が穏やかになるなど、ご家族の負担が軽くなる変化が主な期待になります。


認知症の幹細胞治療が向いている人・向いていない人

向いている人

✅ 「最近物忘れが増えた」「軽度認知障害」と言われた方 → 脳の細胞がまだたくさん残っている段階が、最も効果を期待できるタイミングです

✅ 今の薬を飲んでいるが、症状が進んでいる方 → 今の薬とは仕組みが違います。今の治療にプラスして受けられます

✅ 新薬の脳の腫れや出血のリスクが心配な方 → 幹細胞治療ではこのリスクがゼロでした。高齢の方にとって脳出血のリスクがないことは大きいです

✅ 「もう何もできない」と言われたが、何かしてあげたいご家族 → まだ研究段階ですが、世界トップクラスの医学誌に掲載された臨床データがある治療です

向いていない人

❌ 認知症がかなり進んで、会話が難しくなっている方 → 脳の細胞の多くがすでに失われている場合、効果は限られます

❌ 1回で「元通りになる」ことを期待している方 → 死んだ脳の細胞を元に戻すことはできません。「今の状態を少しでも長く保つ」ための治療です

❌ ご本人が飛行機に乗れる体力がない方 → マレーシアまでの移動と数日の滞在が必要です。難しい場合はご相談ください


認知症・アルツハイマー×幹細胞治療のよくある質問

認知症・アルツハイマーの幹細胞治療で「治る」のか?

正直にお伝えすると、「治る」という言い方は正確ではありません。一度死んだ脳の細胞を元に戻すことは今の医療ではできません。期待できるのは「進行を遅らせる」「今残っている力を守る」こと。ただし、軽度の方では記憶力テストのスコアが良くなるケースもあります。

認知症の幹細胞治療は何歳まで受けられる?

年齢の上限はありません。飛行機に乗れて、点滴を受けられる体力があれば、80代の方でも受けていただいています。ご家族の付き添いをお願いしています。

アルツハイマーは早い段階で幹細胞治療を受けた方がいい?

はい。「物忘れが増えたけど普段の生活はできる」という段階が、最もチャンスが大きいです。脳の細胞がまだ残っているうちに手を打つことが大事です。

認知症の幹細胞治療と今の薬は一緒に使える?

はい。今飲んでいる薬を続けながら、幹細胞治療を受けることができます。今の薬を自分の判断でやめるのはおすすめしません。

認知症の幹細胞治療の効果はいつからわかる?

ご家族が変化に気づくのは1〜3ヶ月後が多いです。「表情が豊かになった」「会話が増えた」「夜中に歩き回ることが減った」といった声をいただいています。

認知症の幹細胞治療は何回やる?

まず1回で3〜6ヶ月の変化を見ます。効果がある場合、半年〜1年後に追加を検討します。

脳の血管が原因の認知症にも幹細胞治療は効く?

はい。幹細胞には傷んだ血管を修復して血の巡りを良くする働きがあるため、脳血管性認知症にも期待されています。

家族だけで相談してもいい?

もちろんです。認知症のご相談はご家族からが大半です。ご本人が参加できなくてもまったく問題ありません。

なぜマレーシアで認知症の幹細胞治療を受けるのか?

日本では法律の関係で、赤ちゃんのへその緒から採った幹細胞を使う治療が受けにくい状況です。認知症の患者さんは70〜80代の方が多く、ご本人の体から採った幹細胞は老化が進んでいて効果が期待しにくい。若くて元気な細胞を使えることは、認知症の治療では特に大事です。マレーシアの提携病院は政府認可の施設で、日本語で対応しています。介護が必要な方のサポートも可能です。


認知症の幹細胞治療の流れ(マレーシア)

STEP 1|LINE or メールで無料相談 ご本人の症状、診断名、今の薬をお聞きします。ご家族からのご相談で大丈夫です。「まだ認知症かどうかわからない」段階でもお気軽にどうぞ。

STEP 2|オンラインカウンセリング(無料) 専門スタッフがご家族と一緒に、幹細胞治療が合っているかを正直にお伝えします。「今の段階では別の方法が先です」とお伝えすることもあります。

STEP 3|マレーシアで治療(2泊3日〜) 到着後に血液検査。問題なければ幹細胞を点滴します。60〜90分で痛みなし。ご家族が横に付き添えます。介護が必要な方にはサポートもつけられます。

STEP 4|帰国後フォロー 1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月にオンラインで経過確認。ご家族に「日常の変化チェックリスト」をお渡しして、小さな変化も一緒に追いかけます。


認知症の幹細胞治療のリスクと注意点

良いことだけは書きません。

  • 「治る」治療ではありません。死んだ脳の細胞を元に戻すことはできません
  • すべての方に効果があるわけではありません。進行が進んだ方では、目に見える改善が得られないこともあります
  • まだ49名の試験データです。大規模な試験はこれからです
  • 効果がどのくらい続くかは、まだはっきりわかっていません
  • 保険は使えません。自費の治療です
  • 今の薬をやめることはおすすめしません。幹細胞治療は今の治療に「プラスする」選択肢です
  • 日本の薬の副作用救済制度の対象外です

それでも検討する価値があるとしたら——

今の薬で進行が止まらない。新薬の脳の腫れや出血が心配。「もう何もできない」と言われた。

そんなご家族にとって、「脳の炎症を抑え、脳が縮むのを遅らせる」データが世界トップクラスの医学誌に掲載されたことは、小さくない希望です。

特に、物忘れが気になり始めた段階〜軽度の段階で、脳の細胞がまだ残っているうちに動くことが大事です。

「まだ元気なのに、今やる必要があるの?」——はい。認知症は、元気なうちにこそできることがあります。


まずはLINEでご相談ください

認知症の不安は、ご家族にこそ重くのしかかります。

ご本人の状況をお聞きして、幹細胞治療が合っているかどうか、正直にお話しします。「向いていません」とお伝えすることもあります。ご家族だけのご相談で問題ありません。


免責事項: 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。幹細胞治療はマレーシアにおいて実施される医療行為であり、使用される臍帯由来の幹細胞は日本国内では未承認です。保険適用外の自費診療となります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。認知症の治療は主治医の判断に基づいて行われるべきであり、現在の治療を自己判断で中止しないでください。海外での治療は日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外です。

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