
階段を降りるとき、膝がズキンと痛む。椅子から立ち上がるのがつらい。正座ができなくなった。長く歩くと膝が腫れる。
旅行に行きたいのに歩けない。孫と一緒に遊べない。買い物に出るのもおっくうになった。
「軟骨がすり減っていますね」と言われても、じゃあどうすればいいのか。今できることは痛みを抑えることだけ。軟骨が元に戻る治療はないと言われる。
——「このまま歩けなくなるのだろうか」。そんな不安を抱えていませんか。
日本で膝の軟骨がすり減る「変形性膝関節症」の方は約1,000万人。65歳以上の半数以上が該当します。
今の治療は、「痛みを抑える」か「膝を丸ごと人工のものに替える」かの二択です。すり減った軟骨を元に戻す治療法は、これまでありませんでした。
この記事では、幹細胞治療という「第3の選択肢」についてお話しします。膝の炎症を抑え、軟骨の修復を促し、膝の状態を根本から改善することを目指す治療です。
25件の臨床試験(1,341名)をまとめた分析では、痛みと膝の機能の改善が確認されています。ただし「魔法の治療」ではありません。効く膝と効きにくい膝があります。良い面もリスクも正直にお伝えします。
この記事を書いているのは: マレーシアで7年以上、200名以上の日本人患者さんの幹細胞治療をサポートしてきたEmpression(再生医療パートナー)です。
目次
変形性膝関節症はなぜ自然に治らないのか
膝の骨と骨の間には「軟骨」というクッションがあります。この軟骨のおかげで、膝は滑らかに曲げ伸ばしができて、歩くときの衝撃も吸収されています。
変形性膝関節症は、この軟骨が少しずつすり減っていく病気です。クッションがなくなると骨同士がぶつかるようになり、痛みが出ます。
初期は立ち上がるときや歩き始めに痛む程度。中期になると階段がつらくなり、正座ができなくなる。末期はじっとしていても痛く、膝がO脚に変形して歩くのが困難になります。
では、なぜ軟骨は自然に治らないのか。
理由はシンプルです。軟骨には血管がないからです。
体のほかの部分(皮膚、骨、筋肉など)は、血液が運んでくる栄養で修復されます。でも軟骨には血管が通っていないので、修復に必要な材料が届かない。だから、すり減った軟骨は自然には戻りません。
さらに厄介なことに、すり減った軟骨のかけらが膝の中で炎症を起こします。その炎症がさらに軟骨を壊す。痛み → 炎症 → 軟骨が壊れる → もっと痛くなる、という悪循環です。
今の治療は「痛みを抑える」か「膝を丸ごと替える」かの二択。すり減った軟骨を修復する治療法は、これまでなかった。ここに幹細胞治療が注目される理由があります。
変形性膝関節症の今の治療にできること・できないこと
膝の治療は、手術以外と手術に分かれます。
手術以外の治療としてまず使われるのが痛み止めと湿布。痛みの信号を一時的に抑えますが、軟骨の修復には関係ありません。長く飲み続けると胃や腎臓に負担がかかります。
ヒアルロン酸注射は、膝の中に潤滑剤を入れる治療です。一時的に動きが滑らかになりますが、軟骨を再生させる効果はありません。効果は数週間で切れるので、繰り返し通院が必要です。
リハビリや運動療法は膝周りの筋肉を鍛えて膝の負担を減らすもの。最も基本的で大切な治療ですが、すでにすり減った軟骨を戻す力はありません。
手術は人工膝関節置換術。すり減った膝を金属とプラスチックの人工のものに交換します。痛みは取れますが、入院2〜4週間とリハビリが必要。正座ができなくなることが多く、耐用年数は20〜30年。60代で手術すると、生きている間に再手術が必要になるかもしれません。
どの治療にも共通する限界はこうです。
痛み止めもヒアルロン酸も、軟骨を再生しない。膝の中で続いている炎症は放置されたまま。軟骨がなくなったら最後は手術しかない。
「痛みを我慢するか、膝を丸ごと替えるか」——この間に何もない。この空白を埋める「第3の選択肢」として、幹細胞治療が世界で研究されています。
変形性膝関節症の幹細胞治療とは何か——痛み止めや注射と何が違うのか
痛み止めは「痛みの信号を脳に届かなくする」薬。ヒアルロン酸は「外から潤滑剤を入れる」注射。どちらも膝の中で起きていることには何もしていません。
幹細胞治療は、膝の中で起きている問題そのものにアプローチします。
変形性膝関節症の幹細胞治療が炎症を抑える仕組み
膝の痛みは、軟骨がすり減って骨がぶつかるだけではありません。膝の中で起きている炎症が、痛みの大きな原因です。
軟骨のかけらが膝の中に散らばって、それに反応して炎症が起きる。この炎症がさらに軟骨を壊し、痛みを悪化させる。
幹細胞は膝に注入されると、この炎症を直接鎮めます。痛みの原因そのものを抑える。痛み止めが「痛みの信号をブロックする」だけなのに対し、幹細胞は「痛みの原因を止める」——ここが根本的に違います。
変形性膝関節症の幹細胞治療が軟骨の修復を促す仕組み
幹細胞は膝に入ると、軟骨の再生を促す物質を出します。さらに、幹細胞自体が軟骨の細胞に変わって、すり減った部分の修復を助ける可能性もあります。
臨床試験では、幹細胞治療後にMRI(膝の画像検査)で軟骨の状態が改善したという報告が出ています。ただし、20代のような完全な軟骨に戻るわけではなく、「ある程度の修復が見られる」という段階です。
それでも、今の治療で軟骨の修復を促せるものは幹細胞以外にありません。
変形性膝関節症の幹細胞治療が膝全体の環境を整える仕組み
幹細胞は炎症を抑えるだけでなく、膝の中の環境を「壊れるモード」から「修復するモード」に切り替えます。関節の中の潤滑液の質を改善し、軟骨を壊す物質の働きを抑えます。
ヒアルロン酸が「外から潤滑剤を入れる」のに対し、幹細胞は「膝自体が潤滑液をつくる力を回復させる」。一時しのぎではなく、膝の根本的な環境改善を目指すアプローチです。
変形性膝関節症×幹細胞治療の臨床データ
変形性膝関節症の幹細胞治療に関する最も信頼性の高い分析(2025年)
2025年に発表された、世界で最も厳格な基準で行われた分析です。25件の臨床試験(合計1,341名)のデータを総合的に評価しています。
結果はこうです。
- 偽の治療(何も入っていない注射)と比べて、痛みが改善する可能性がある
- 膝の機能も改善する可能性がある
- 安全性はおおむね良好
- 軟骨がどの程度再生するかは、まだはっきりしていない
この分析は非常に慎重な評価をすることで知られており、結論は控えめです。「効果がない」と言っているのではなく、「効果がある可能性はあるが、もっと大きな試験が必要」という評価です。
変形性膝関節症の幹細胞治療で2,385名のデータを分析した結果
別の分析(2,385名のデータを統合)では、より前向きな結果が出ています。
- 痛みが明らかに改善
- 膝の機能が明らかに改善
- MRIで軟骨の状態が改善
さらに別の分析では、偽の治療と比較した試験だけを厳選しても、痛みと膝の機能の改善が確認されました。どの種類の幹細胞(骨髄由来、脂肪由来、へその緒由来)でも効果があったとされています。
変形性膝関節症の幹細胞治療で正直に伝えるべきこと
2025年の分析で、幹細胞治療による改善の約60%は「プラセボ効果」(治療を受けたという思い込みによる改善)の可能性があるという指摘もあります。
これは幹細胞に限った話ではなく、ヒアルロン酸注射など膝への注射治療全般で見られる現象です。ただし、残りの約40%は幹細胞そのものの効果であり、偽の治療にはない改善が存在することも事実です。
変形性膝関節症の幹細胞治療が効きやすい膝・効きにくい膝
幹細胞治療はすべての膝に同じように効くわけではありません。「自分の膝に合うかどうか」を判断するために、この違いを知っておいてください。
効果を期待しやすい膝
✅ 初期〜中期の段階(軟骨がまだある程度残っている) → 修復する対象(軟骨)がまだ残っているので、幹細胞が働きやすい
✅ ヒアルロン酸注射が効かなくなってきたが、手術はまだ早いと言われている → まさに「痛み止めと手術の間」。幹細胞治療が最も価値を発揮する段階です
✅ 痛みの原因が炎症中心(膝が腫れる、熱を持つ) → 幹細胞の炎症を抑える力が直接効きます
✅ 人工関節手術をできるだけ先延ばしにしたい方 → 膝の状態を維持・改善できれば、手術の時期を数年遅らせられる可能性があります
効果が限られる膝
❌ 末期(骨が大きく変形し、O脚がひどい状態) → 軟骨がほとんどなく、骨自体が変形している場合は幹細胞では対応できません。人工関節が適切です
❌ 1回の治療で「完全に元通り」を期待している方 → すり減った軟骨が20代のように戻ることはありません。「痛みを減らし、膝の状態を維持する」が現実的な期待です
❌ リハビリや運動をまったくする気がない方 → 幹細胞治療後に適度な運動を組み合わせることで効果が高まります。治療だけでは十分な結果が出にくいことがあります
変形性膝関節症×幹細胞治療を受けた人の体験談
60代女性・両膝の中期(ヒアルロン酸が効かなくなってきた方)
階段の上り下りがつらく、正座もできない。ヒアルロン酸注射を月1回続けていたが効果が薄れてきて、「そろそろ人工関節を考えましょう」と言われていた。
幹細胞を両膝に注射。1ヶ月後から「階段が少し楽になった」。3ヶ月後には「正座はまだ無理だけど、長く歩いても前ほど痛まなくなった」。人工関節の手術を見送っている。
70代男性・右膝の中〜末期(杖が必要だった方)
O脚が進んで杖なしでは歩けない状態。「人工関節をおすすめします」と言われたが、手術が怖かった。
幹細胞を右膝に注射。痛みは軽くなり日常生活は楽になった。杖を使う頻度も減った。ただし、O脚の変形そのものは改善せず、主治医からは「将来的には手術が必要になるだろう」と言われている。
50代男性・右膝の初〜中期(趣味のランニングができなくなった方)
マラソンが趣味だったが膝の痛みで走れなくなった。「軟骨がすり減り始めている」と診断。手術はまだ早いと言われ、痛み止めとリハビリだけだった。
幹細胞を右膝に注射。3ヶ月後、「ジョギング程度なら痛みなく走れるようになった」。6ヶ月後の検査でも膝の状態が維持されていた。
⚠️ これらは個人の体験であり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。一般的に、初期〜中期の段階の方が効果を期待しやすいです。末期(骨の大きな変形)では効果が限られ、人工関節が適切な場合もあります。
変形性膝関節症×幹細胞治療のよくある質問
変形性膝関節症の幹細胞治療ですり減った軟骨は再生する?
「完全に元通りになる」わけではありません。ただし、臨床試験ではMRIで軟骨の状態が改善した報告が出ています。「完全再生」ではなく「修復・維持」が現実的な期待値です。
変形性膝関節症の幹細胞治療で人工関節手術は避けられる?
初期〜中期の方であれば、手術を先延ばしにできる可能性があります。ただし末期の方は幹細胞では対応できず、人工関節が適切な場合もあります。「人工関節の代わり」ではなく「人工関節を遅らせるための選択肢」と考えてください。
変形性膝関節症の幹細胞治療とヒアルロン酸注射は何が違う?
ヒアルロン酸は膝の中に潤滑剤を入れるだけ。軟骨を修復する力はなく、効果も数週間で消えます。幹細胞は膝の炎症を抑え、軟骨の修復を促し、膝の環境を根本的に改善する。仕組みがまったく違います。
変形性膝関節症の幹細胞治療はどこに注射する?痛い?
膝の関節の中に直接注射します。ヒアルロン酸注射と同じ場所です。麻酔をするので、ヒアルロン酸注射を受けたことがある方なら、ほぼ同じ感覚です。
変形性膝関節症の幹細胞治療は両膝同時にできる?
はい。人工関節手術は片膝ずつが普通ですが、幹細胞注射なら両膝を1回の通院で治療できます。
変形性膝関節症の幹細胞治療の効果はどのくらい持つ?
個人差がありますが、6ヶ月〜1年程度持つ方が多いです。効果が薄れてきたら追加の注射を検討します。
変形性膝関節症の幹細胞治療後にリハビリは必要?
必須ではありませんが、適度な運動やリハビリを組み合わせることで効果が高まると複数の研究で報告されています。帰国後にできる簡単な運動をお伝えします。
膝以外の関節(股関節、肩など)にも幹細胞治療は効く?
はい。幹細胞治療は股関節や肩など他の関節にも応用されています。
なぜマレーシアで変形性膝関節症の幹細胞治療を受けるのか?
日本では法律の関係で、赤ちゃんのへその緒から採った幹細胞を使う治療が受けにくい状況です。膝の治療を受ける方は60〜80代が多く、ご自身の体から採った幹細胞は老化が進んでいて、軟骨を修復する力が弱い。若くて元気な細胞を使えることは、膝の治療では特に重要です。また、膝への直接注射と全身の点滴を組み合わせるアプローチも可能です。マレーシアの提携病院は政府認可の施設で、日本語で対応しています。
変形性膝関節症の幹細胞治療の流れ(マレーシア)
STEP 1|LINE or メールで無料相談 膝の症状、レントゲンやMRIの画像(スマホで撮ったものでOK)、これまでの治療歴をお聞きします。
STEP 2|オンラインカウンセリング(無料) 画像を見て、幹細胞治療が合っているかを判断します。「今の段階では運動療法を続けた方がいいです」「末期なので人工関節を検討された方がいいかもしれません」と正直にお伝えすることもあります。
STEP 3|マレーシアで治療(2泊3日〜) 到着後に診察と血液検査。問題なければ幹細胞を膝に直接注射します。約30分で麻酔をするので痛みはほとんどありません。必要に応じて全身への点滴も行います。両膝同時に可能です。
STEP 4|帰国後フォロー 1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月にオンラインで経過確認。帰国後にできるリハビリの方法もお伝えします。
変形性膝関節症の幹細胞治療のリスクと注意点
良いことだけは書きません。
- すり減った軟骨が「完全に元通りになる」わけではありません。修復・維持が現実的な期待です
- すべての方に効果があるわけではありません。末期の方では改善が得られないこともあります
- 効果の約60%がプラセボ(思い込み)の可能性があるという指摘があります。ただし残り40%は実際の効果です
- 効果には持続期間があります。6ヶ月〜1年で薄れることがあり、追加の注射が必要になることがあります
- まだ標準治療ではありません。より大きな試験が必要というのが現時点の評価です
- 保険は使えません。自費の治療です
- 末期の変形には対応できません。人工関節が適切な場合もあります
- 日本の薬の副作用救済制度の対象外です
それでも検討する価値があるとしたら——
ヒアルロン酸が効かなくなってきた。痛み止めを飲み続けるのが不安。でも人工関節はまだ早い、怖い。「もうちょっと何かないのか」。
そういう方にとって、膝の炎症を根本から抑え、軟骨の修復を促す幹細胞治療は、痛み止めと手術の間にある「第3の選択肢」です。
特に初期〜中期の段階で、軟骨がまだ残っているうちに検討することで、より大きな効果が期待できます。
まずはLINEでご相談ください
レントゲンやMRIの画像があれば、スマホで撮って送ってください。膝の状態を見て、幹細胞治療が合っているかどうかを正直にお話しします。「手術の方がいいかもしれません」とお伝えすることもあります。
免責事項: 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。幹細胞治療はマレーシアにおいて実施される医療行為であり、使用される臍帯由来の幹細胞は日本国内では未承認です。保険適用外の自費診療となります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。変形性膝関節症の治療は主治医の判断に基づいて行われるべきであり、現在の治療を自己判断で中止しないでください。海外での治療は日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外です。
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