パーキンソン病×幹細胞治療|脳を守って進行を遅らせる新しい選択肢

朝、ボタンがうまく留められない。文字が小さくなった。歩こうとすると足がすくんで前に出ない。声が小さくなって「もう一回言って」と聞き返される。

パーキンソン病は、体を動かす力を少しずつ奪っていく病気です。

日本の患者数は約20万人。65歳以上では100人に1人。世界では約1,000万人、2050年には2,500万人に倍増すると予測されています。

「この先どうなるのだろう」「自分の足で歩けなくなるのだろうか」——そんな不安を抱えていませんか。

今の治療では、症状を和らげることはできても、壊れていく脳の細胞を修復することはできません。だから症状は少しずつ進んでいく。

この記事では、幹細胞治療という新しいアプローチについてお話しします。壊れていく脳の細胞を守り、脳の炎症を抑え、進行を遅らせることを目指す治療です。

2025年、60名の患者を対象にした臨床試験で、幹細胞を繰り返し点滴した方の運動機能が改善したと報告されました。繰り返すほど効果が高まったという結果も出ています。

ただし、全員に効くわけではありません。「治る」治療でもありません。良い面もリスクも、正直にお伝えします。

この記事を書いているのは: マレーシアで7年以上、200名以上の日本人患者さんの幹細胞治療をサポートしてきたEmpression(再生医療パートナー)です。


目次

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パーキンソン病はなぜ「治らない」と言われるのか

まず、パーキンソン病がどういう病気かをお話しします。

私たちが手を動かしたり、歩いたり、話したりするとき、脳は「ドーパミン」という物質を使って筋肉に指令を出しています。パーキンソン病は、このドーパミンを作る脳の細胞が少しずつ壊れていく病気です。

ドーパミンが足りなくなると、脳から体への指令がうまく伝わらなくなる。それで手が震える、体がこわばる、歩き出しに時間がかかる、バランスが悪くなる——こうした症状が出てきます。

さらに、手足の症状だけでなく、便秘、睡眠障害、気分の落ち込み、においがわかりにくくなるといった症状も起きます。実は、これらの症状は手が震えるよりも10〜20年も前から始まっていることがわかっています。

では、なぜ「治らない」のか。

理由はシンプルです。一度壊れた脳の細胞は、もう元には戻らないからです。

症状に気づいたときには、ドーパミンを作る細胞はすでに半分以上が失われています。そして残った細胞も少しずつ減り続ける。今の治療では、この「壊れていく流れ」を止めることができません。

今の薬はドーパミンの原料を外から補給するもの。症状を和らげることはできますが、壊れた細胞を修復しているわけではない。だから病気は少しずつ進んでいきます。


パーキンソン病の今の治療にできること・できないこと

パーキンソン病の治療は、大きく分けて3つあります。

1つ目が飲み薬。ドーパミンの原料を外から補給する薬(レボドパ)が治療の中心です。最初はよく効きますが、5年を超えると「効いている時間」が短くなってきます。効いているときと効いていないときの差が大きくなり、1日の中で調子の波が激しくなる。これを「ウェアリングオフ」といいます。

2つ目が補助的な薬。レボドパの効果を長持ちさせたり、ドーパミンが分解されるのを遅らせたりする薬です。何種類かを組み合わせて使いますが、あくまで補助です。

3つ目が脳の手術。脳の深い部分に電極を埋め込んで、電気で体の動きを整える方法です。薬が効かなくなった方に行われます。効果は高いですが、脳に手術が必要で体への負担が大きく、歩行や言葉に影響が出ることもあります。

どの治療にも共通する限界はこうです。

「症状を抑える」ことはできても、「壊れた脳の細胞を修復する」ことはできない。薬は使い続けるうちに効きが悪くなる。脳の中で続いている炎症を止める方法がない。進行は止まらない。

「壊れていく脳の細胞を守り、脳の炎症を抑えて、進行を遅らせられないか」——この問いに対する答えとして、幹細胞治療が研究されています。


パーキンソン病の幹細胞治療とは何か

今の薬は、ドーパミンの「代わり」を外から入れる治療です。疲れ切った工場(脳の細胞)に「もっと働け」と命令し続けているようなもの。工場は修理していません。

幹細胞治療は、この工場を守り、火事(炎症)を消して、できるだけ長く動かし続けるアプローチです。

パーキンソン病の幹細胞治療が脳の炎症を抑える仕組み

パーキンソン病の脳では、壊れた細胞の周りで炎症が起きています。この炎症がまだ元気な細胞まで巻き添えにして壊していく。火事が火事を呼ぶような状態です。

幹細胞はこの炎症を鎮める力を持っています。炎症を抑える物質を出して、脳の環境を「壊れるモード」から「守るモード」に切り替えます。

今の薬にはこの「脳の炎症を直接抑える」効果がありません。これが幹細胞と薬の一番大きな違いです。

パーキンソン病の幹細胞治療が脳の細胞を守る仕組み

幹細胞は脳に届くと、脳の細胞を守る物質を出します。まだ生きているドーパミンを作る細胞の働きを維持し、これ以上壊れるのを防ぎます。

今の薬がドーパミンの「代わり」を入れるだけなのに対して、幹細胞はドーパミンを作る細胞そのものを守る。ここが根本的に違います。

細胞が守られれば、薬が効く期間も延びる可能性がある。これがパーキンソン病の方にとって最も大きな意味を持つポイントです。

パーキンソン病の幹細胞治療が脳の血流を改善する仕組み

脳の細胞が元気に働くには、十分な血液(酸素と栄養)が必要です。パーキンソン病の脳では血の巡りが悪くなっていることがわかっています。

幹細胞は傷んだ血管を修復し、新しい血管をつくるのを助けます。血の巡りが良くなれば、薬の効果も高まりやすくなります。

ただし、「治る」治療ではありません

大事なことを先にお伝えします。幹細胞治療でパーキンソン病が「治る」わけではありません。壊れてしまった脳の細胞を完全に元に戻すことは、今の医療ではできません。

期待できるのは、「進行を遅らせる」「残っている細胞を守る」「薬が効く期間を延ばす」こと。つまり、自分の力で動ける時間を少しでも長く保つための治療です。

また、今の薬をやめて幹細胞に切り替えるものでもありません。今の治療に「プラスする」形で受ける治療です。


パーキンソン病×幹細胞治療の臨床データ

パーキンソン病の幹細胞治療で運動機能が改善した臨床試験(2025年)

2025年に発表された、現時点で最も注目されているデータです。

パーキンソン病患者60名を対象に、幹細胞を点滴で6回投与した試験(偽の治療と比較する厳密な試験)。

結果はこうです。

  • 医師が評価した運動機能のスコアで、幹細胞を受けた方が明らかに改善
  • 繰り返し点滴するほど効果が高まった(1回目より6回目の方が効果が大きい)
  • ただし、投与をやめると効果は少しずつ下がった
  • 76歳以上の方にも安全に使え、重い副作用なし

この試験で特に重要なのは「繰り返しが鍵」という結論です。1回だけでは不十分で、継続的に投与することで運動機能を維持・改善できる可能性が示されました。

パーキンソン病×幹細胞の別の臨床試験でも効果を確認(2025年)

別の試験(45名)でも、幹細胞を3回点滴した方で運動機能が改善。2回だけの方は改善が小さく、「回数が大事」という結論が裏付けられました。

脳に直接移植する研究も進んでいる

幹細胞からドーパミンを作る細胞を作り出し、それを脳に直接移植する研究も世界で進んでいます。2025年には世界トップクラスの科学誌Natureに結果が掲載され、移植した細胞が18ヶ月後も脳の中で生きてドーパミンを作り続けていることが確認されました。

ただし、これは脳の手術が必要な方法です。当院で行っているのは手術不要の点滴治療で、体への負担が少ないアプローチです。


パーキンソン病×幹細胞治療を受けた人の体験談

70代男性・発症5年目(薬の効きが短くなり始めていた方)

右手の震えが目立ち、歩くときに足がすくむことがあった。薬の効いている時間が短くなってきていた。

幹細胞の点滴を受けて2ヶ月後、「歩きやすくなった」「薬が効いている時間が延びた気がする」と報告。6ヶ月後も歩行の改善を維持。

60代女性・発症3年目

体のこわばりが強く、朝起き上がるのに時間がかかっていた。家族から「表情がなくなった」と言われていた。

幹細胞の点滴を受けて3ヶ月後、「朝の動き出しがスムーズになった」。ご家族からは「笑顔が増えた」との報告。

70代男性・発症8年目(薬の効きが不安定な方)

薬の「効いている時間」が短く、1日の中で調子の波が激しかった。夜中の足のつりで睡眠の質も悪かった。

幹細胞の点滴後、劇的な改善ではなかったが、「薬が効いている時間が少し長くなった」「夜中の足のつりが減った」と報告。6ヶ月後に2回目の投与を実施。

⚠️ これらは個人の体験であり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。一般的に、発症から早い段階の方が効果を期待しやすいです。進行した方では、薬の効きの安定化や生活の質の改善が主な期待になります。


パーキンソン病の幹細胞治療が向いている人・向いていない人

向いている人

✅ 薬の効きが短くなってきたと感じている方 → 脳の細胞を守ることで、薬が効く期間を延ばせる可能性があります

✅ 発症から5年以内の方 → 脳の細胞がまだ多く残っている早い段階のほうが、効果を期待しやすいです

✅ 薬の副作用(体が勝手に動く、吐き気など)がつらい方 → 幹細胞治療はこうした副作用が報告されていません

✅ 脳の手術は怖いが、薬以外の方法を探している方 → 幹細胞治療は点滴だけ。脳の手術は一切不要です

向いていない人

❌ まだ薬がよく効いていて、特に困っていない方 → 「ハネムーン期」(薬がよく効く最初の数年)であれば、まず今の薬での治療を続けてください

❌ 1回で「治る」ことを期待している方 → パーキンソン病は1回の治療で治る病気ではありません。繰り返しの投与が必要です

❌ 飛行機に乗れる体力がない方 → マレーシアまでの移動と数日の滞在が必要です。難しい場合はご相談ください


パーキンソン病×幹細胞治療のよくある質問

パーキンソン病の幹細胞治療で「治る」のか?

「治る」わけではありません。壊れた脳の細胞を完全に元に戻すことは今の医療ではできません。期待できるのは「進行を遅らせる」「残っている細胞を守る」「薬が効く期間を延ばす」ことです。臨床試験では運動機能の改善が確認されていますが、薬が不要になるわけではありません。

パーキンソン病の幹細胞治療と今の薬は一緒に使える?

はい。今飲んでいる薬を続けながら受けられます。薬を自分の判断で減らしたりやめたりするのはおすすめしません。

パーキンソン病の幹細胞治療に脳の手術は必要?

いいえ。当院の治療は腕の静脈からの点滴です。脳の手術は一切不要で、体への負担が少ない方法です。

パーキンソン病の幹細胞治療は何回必要?

臨床試験では繰り返しの投与で効果が高まることが確認されています。まず1回で3〜6ヶ月の変化を見て、効果がある場合は半年〜1年後に追加を検討します。

パーキンソン病の幹細胞治療の効果はいつからわかる?

1〜3ヶ月後に変化を感じる方が多いです。「歩きやすくなった」「薬が長く効くようになった」「体のこわばりが軽くなった」といった声をいただいています。

パーキンソン病の幹細胞治療は何歳まで受けられる?

年齢の上限はありません。飛行機に乗れて点滴を受けられる体力があれば、80代の方でも受けていただいています。ご家族の付き添いをお願いしています。

パーキンソン病と認知症を両方持っていても幹細胞治療は受けられる?

はい。幹細胞は脳全体の炎症を抑える働きがあるため、パーキンソン病に伴う認知機能の低下にもプラスの影響が期待できます。

パーキンソン病の幹細胞治療に副作用はある?

複数の臨床試験で安全性が確認されています。重い副作用は報告されていません。点滴中に軽いだるさを感じることがまれにありますが、短時間で収まります。今の薬で問題になる「体が勝手に動く」副作用は起きません。

なぜマレーシアでパーキンソン病の幹細胞治療を受けるのか?

日本では法律の関係で、赤ちゃんのへその緒から採った幹細胞を使う治療が受けにくい状況です。パーキンソン病の患者さんは高齢の方が多く、ご自身の体から採った幹細胞は老化が進んでいて効果が期待しにくい。若くて元気な細胞を使えることは、パーキンソン病の治療では特に重要です。マレーシアの提携病院は政府認可の施設で、日本語で対応しています。歩行が不安定な方へのサポート体制も整えています。


パーキンソン病の幹細胞治療の流れ(マレーシア)

STEP 1|LINE or メールで無料相談 今の症状、発症からの年数、飲んでいる薬と効き具合をお聞きします。

STEP 2|オンラインカウンセリング(無料) 専門スタッフが詳しくお話を伺います。「まだ薬がよく効いている段階なので、今すぐ必要ないかもしれません」とお伝えすることもあります。

STEP 3|マレーシアで治療(2泊3日〜) 到着後に血液検査と専門医の診察。問題なければ幹細胞を点滴投与します。60〜90分で痛みなし。歩行が不安定な方には空港から病院まで付き添いサポートがあります。

STEP 4|帰国後フォロー 1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月にオンラインで経過確認。臨床データに基づき、半年〜1年後の追加投与をご提案することがあります。


パーキンソン病の幹細胞治療のリスクと注意点

良いことだけは書きません。

  • 「治る」治療ではありません。壊れた脳の細胞を元に戻すことはできません
  • すべての方に効果があるわけではありません。進行が進んだ方では目に見える改善が得られないこともあります
  • 繰り返しの投与が必要です。1回だけでは効果が限られ、投与をやめると効果は少しずつ下がります
  • まだ標準治療ではありません。国際的なガイドラインで推奨されるにはまだ時間がかかります
  • 保険は使えません。自費の治療です。パーキンソン病の薬は日本では難病指定で助成がありますが、幹細胞治療は対象外です
  • 10年以上の長期データはまだありません
  • 日本の薬の副作用救済制度の対象外です

それでも検討する価値があるとしたら——

薬の効きが短くなってきた。副作用がつらい。脳の手術は怖い。「もうこれ以上良くなることはない」と感じている。

そういう方にとって、脳の炎症を抑え、残っている細胞を守り、運動機能の改善が臨床試験で確認された幹細胞治療は、試してみる価値のある選択肢です。

特に発症から早い段階で、脳の細胞がまだ残っているうちに動くことが大事です。「まだ薬が効いているから大丈夫」と思っている今こそ、先の手を打てるタイミングかもしれません。


まずはLINEでご相談ください

今の症状、飲んでいる薬、薬の効き具合をお伝えいただければ、幹細胞治療が合っているかどうか、正直にお話しします。

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免責事項: 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。幹細胞治療はマレーシアにおいて実施される医療行為であり、使用される臍帯由来の幹細胞は日本国内では未承認です。保険適用外の自費診療となります。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。パーキンソン病の治療は主治医の判断に基づいて行われるべきであり、現在の治療を自己判断で中止しないでください。海外での治療は日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外です。